肉などいらない。
そう、ステーキが食べたいんだ。
うんざりするくらい今日も渋滞の
環八ファンク沿いにその店はある。
ビリー・ザ・キッド
その名を知ってる人は、相当な在日ファンクだ。
だって都内近郊に20店舗を超すチェーン店なのに、
お洒落な街には一軒もないんだ。綾瀬とか北千住とか亀戸とか要するに男のにおいがする所しか、ビリーは好きじゃないらしい。
店のドアをあけると、そこはアメリカ。の田舎。
ま、そんなステーキ屋はざらにある。
ビリーの素晴らしい所は『大衆ステーキハウス」と自称する名に恥じない価格と満足感のバランス。寡黙な店員。謎のメキシカンサラダ。絶妙に薄いアメリカン。
ま、自分で確かめてくれ。君が真の肉好きなら、満足できるはずだ。夜中3時までやってるし。
夜中に食べるのは体によくない、そんなことはわかってる、でもどうしても今ステーキを食べたいんだ。
そんな時は、環八ファンクを通り、ビリーの扉をあけ、テキサスステーキを頼めばいい。そして、罪悪感に襲われる。それは、夜中に食べ過ぎた自分に対してか、食べられた牛に対してか。
答えは、肉のなかにある。在日ファンク。
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